実測レポート

404 ドメインの
商品データ AI 可読性。

人が読めばわかる仕様表も、AI には文脈の取れない文字列として渡ります。

人が読む形(現在)絞り込みに使えない
example.co.jp / products / zc-4520h
ZC-4520H
業務用ビデオカメラ / カメラレコーダー

4K の高画質記録に対応し、堅牢性と機動性を両立した業務用モデルです。 幅広い撮影環境でお使いいただけます。

主な仕様
撮像素子1型 CMOS 単板
記録フォーマット4K/59.94p, HD/59.94p ※1
記録メディアSDXC ×2
質量約 2.3kg(本体のみ)
動作温度−5〜40℃ *2
※1 ※2 の注記は別ページ ・ 詳細はカタログ PDF をご覧ください

ページに書かれているのは一続きの文字列です。どこまでが項目名で、どこからが値で、 単位が何かが決まっていません。

* 型番・数値は説明用のダミーです。

AI が読める形絞り込みに使える
example.co.jp / products / zc-4520h.jsonld
mpnZC-4520H
gtin132001234567893
sensorType1型 CMOS 単板
maxResolution3840x2160
maxFrameRate59.94 fps
recordingMediaSDXC x2
weight2.3 KGM
operatingTemp-5..40 CEL
ingressProtectionIP5X
isSimilarToZC-4820S

値が数値として取り出せます。AI は「4K 60p」という条件と、そのまま大小を比較できます。 青い値は、左の散文からは取り出せないものです。

BtoB 調達業務で AI 検索を活用するバイヤーは、すでに 40% です。AI が答えるときの材料は、製品データ ── 仕様が機械可読な形で書かれているか、互換表があるか。

* 40% は Deloitte「Agentic commerce: the future of B2B commerce」(2026 年 6 月 26 日)。調達業務で AI エージェントをすでに利用していると回答した割合です。

96%
Product の構造化データが無い
n=299
99%
型番が SKU / GTIN として認識されない
n=299
81%
しかしカタログ PDF は公開している
n=299

仕様はカタログ PDF と HTML の本文に書かれています。ただ、どこまでが項目名で、 どこからが値で、単位が何かが決まっていません。

調査した 404 ドメインより
要旨

AI が比較・推薦できる形に商品データが整理されているかを、国内メーカーを中心とした 404 ドメインで測りました。分かったことは 5 つです。

  1. 01Product の構造化データがあるのは 4%。型番が SKU / GTIN として認識される状態にあるのは 1% です。
  2. 02一方で、寸法・材質・規格といった絞り込みに使う属性は、70% のサイトの HTML に書かれています。81% はカタログ PDF も公開しています。書かれていないのではなく、パラメータとして取り出せません。
  3. 03検索キーワード数は 18 か月で中央値 −66.6%。99% の会社で減り、84% は半分以下になりました。
  4. 04同じ期間に AI 回答での言及数は中央値 +81.2%。96% の会社で増えています。業界共通の変化です。
  5. 05商品データ AI 可読性の中央値は 100 点満点の 30 点。第 1 四分位 25、第 3 四分位 35。分布は狭く、各社ともほぼ同じ位置にいます。
何が読み取れないか

書かれてはいます。
取り出せないだけです。

1 ドメインあたり最大 5 ページを解析し、いずれか 1 ページでも条件を満たしたドメインの割合です。

寸法・材質・規格などの属性が HTML の表にある
70%
商品名・説明が機械可読な形になっている
26%
Product の構造化データ(JSON-LD)がある
4%
型番が SKU / GTIN として認識される
1%

属性は 7 割のサイトに書かれているのに、型番が識別子になっているのは 1%です。型番が文章に混ざっていると、属性は製品に紐づきません。

入口の入れ替わり

検索は減り、
AI 回答での言及は増えています。

検索キーワード数 / 18 か月変化
−66.6%中央値 ・ n=289
−75% 以下24% · 70 社
−75 〜 −50%60% · 174 社
−50 〜 −25%13% · 38 社
−25 〜 0%1% · 3 社
増加した1% · 4 社

99% の会社で減少し、84% は半分以下になりました。業界共通の変化です。

AI 回答での言及数 / 直近 6 か月の変化
+81.2%中央値 ・ n=233
減少した4% · 10 社
0 〜 +50%19% · 45 社
+50 〜 +100%38% · 88 社
+100 〜 +200%28% · 66 社
+200% 以上10% · 24 社

96% の会社で増加し、39% は倍以上になりました。合計では月あたり 28,019 件から 45,003 件へ、61% 増えています。需要側の動きを反映しています。

商品データ AI 可読性

中央値は
100 点満点の 30 点。

AI が比較・推薦できる形に商品データが整理されているか。schema.org Product・Agentic Product Protocol・UCP Catalog 等の主要なオープン標準規格に基づくスコアリングです。 B2B では価格・在庫は対象外としています。

第 1 四分位
25
中央値
30
第 3 四分位
35

n=299 ・ 42% のドメインが 30 点未満。分布は狭く、各社ともほぼ同じ位置にいます。

測定方法

どう測ったか。
何を測っていないか。

対象

国内メーカーを中心とした 404 ドメイン。監査 184 件を通じて収集しました。指標ごとに測定できたドメイン数は異なり、本文中に n として明示しています。

商品データ AI 可読性

各ドメインで最大 5 ページを取得し、JSON-LD ブロック、Product / ProductGroup ノード、sku・gtin・mpn などの識別子、HTML 上の属性の深さを解析しました。取得は公開 URL への HTTP GET で、必要に応じてページのレンダリングを行っています。

検索キーワード数

商用データベースによる推定値(日本・2025-02 → 2026-07)です。2 時点を比較し、開始時点のキーワード数が 50 未満のドメインは母集団から外しました。

AI 回答での言及数

ChatGPT・Perplexity・Google Gemini・SearchGPT を対象に、各 6 か月を比較しました。2025 年 9 月〜2026 年 2 月の月平均と、2026 年 3 月〜7 月の月平均です。比率の中央値は、開始期間の言及数が 3 件以上あるドメインに限っています。

除外したもの ・ 部分月

監査の実行日が月の途中だと、その月は数日分しか計上されません。これを含めると AI 回答での言及数の変化が逆符号で出ます。集計には完全な月だけを使い、直近の不完全な月は除外しました。

除外したもの ・ ファイル存在チェック

llms.txt や /.well-known/ucp の有無は、当初の判定にリダイレクトを追ってしまう欠陥がありました。未知のパスをトップページへ転送するサイトが誤って合格になるため、本レポートの集計からは外しています。

調査主体 / 株式会社Pioneerwork(ZAG)公開 / 2026-09-07 第 1 版

分析上の前提と限界

  • ドメインあたり最大 5 ページの標本です。サイト全体を網羅したものではありません。
  • 検索キーワード数と AI 回答での言及数は商用データベースによる推定値で、実測のアクセスログではありません。
  • WAF によって当社からの取得が拒否されたページは、商品データ AI 可読性の集計に含まれていません。
  • 測定は特定時点のものです。以降にサイトが更新されていれば、現在の状態とは異なります。

同じ方法で、
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